週刊ドラフト会議 '15
12球団の1位指名動向
( 10/11 更新)
10月22日のドラフト会議まで10日余りとなりました。
楽天は高校生野手の目玉である平沢大河遊撃手(仙台育英)の指名を 取締役副会長に就任した星野仙一氏が明言しました。 レギュラー不在の遊撃手は補強ポイントとなりますので、一位指名確定とされています。 同様に地元出身者を重視する広島は、広陵高出身の左腕・上原健太投手(明治大)の指名に傾いているようです。 即戦力として評価の高い選手ですが、春のケガで出遅れたこともあり、人気が集中することはなさそう。 外れ一位の筆頭は、評価が日増しに高まっている木下拓哉捕手(トヨタ自動車)となりそうです。 横浜は早い時期から左腕・今永昇太投手(駒澤大)の一位指名が確実視されています。 駒大OBの中畑監督が辞任しましたが、指名は動かないでしょう。 外れ一位は巨人の動向次第ですが、地元の目玉左腕・小笠原慎之介投手(東海大相模高)の可能性が高そうです。 GMと現場の対立が伝えられている中日は、オーナーの強い意向もあり高橋純平投手(県岐阜商)の一位指名で落ち着きそうです。 外れ一位は多和田真三郎投手(富士大)、木下拓哉捕手(トヨタ自動車)など即戦力選手が候補のようです。 オリックスは今季になって評価が急上昇している岡田明丈投手(大阪商大)の一位指名観測が強まっています。 補強ポイントが投手となる為、上原健太投手(明治大)も有力。 外れ一位は左腕・小笠原慎之介投手(東海大相模高)、吉田正尚外野手(青山学院大)を始めとする有力選手の名前が取り沙汰されています。 巨人は原監督続投であれば、左腕・小笠原慎之介投手(東海大相模高)の指名が確実視されています。 監督交代であれば、熊原健人投手(仙台大)か高山俊外野手(明治大)となりそう。 外れ一位は先の3名が残っていなければ、オコエ瑠偉外野手(関東一高)の指名もありそうです。 ロッテは平沢大河遊撃手(仙台育英)、高橋純平投手(県岐阜商)、小笠原慎之介投手(東海大相模高)など高校生を中心に名前が挙がっていますが、投手陣の整備が急がれていますので、大学生や社会人の即戦力投手の単独指名をしてくる可能性が高いように思えます。 ドラフト指名した高校生選手の育成能力の高さが注目されたヤクルトは今年も高校生中心の指名とみられており、高橋純平投手(県岐阜商)や小笠原慎之介投手(東海大相模高)の指名が予想されています。 しかし、即戦力野手を求める声が現場にあるとされていますので、高山俊外野手(明治大)、岡田明丈投手(大阪商大)など大学生選手の指名があるかもしれません。 スポーツ紙の売り上げに直結する為、年中行事のように一位指名確実報道が続けられる阪神は今年もお祭り騒ぎの様相です。 スター高校生、即戦力大学生は投手・野手を問わず一通り名前が挙がっていますが、ドラフト戦線後半になって名前が重複しているのは、高橋純平投手(県岐阜商)、高山俊外野手(明治大)、今永昇太投手(駒澤大)の3名でしょうか。 外れ一位は、木下拓哉捕手(トヨタ自動車)、小笠原慎之介投手(東海大相模高)のプライオリティが高そうな気配です。 残る3球団は候補者が見えてきません。 日本ハムは高校生の一位指名が順当と思えますが、小笠原・高橋・平沢の有力3選手は競合確実となるので、大学生・社会人投手の単独指名、あるいは意表をついてオコエ瑠偉外野手(関東一高)を単独指名する可能性も。 ソフトバンクは今永昇太投手(駒澤大)の指名が既決のように言われていますが、秘密主義を貫いているため、不透明感が強くなっています。
情報が漏れないことに関しては球界随一の西武は全く読めません。 下馬評に挙がらなかった選手や、故障が懸念される選手の単独指名をする印象が強くあります。
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絞られつつある1位指名候補者たち
( 10/ 4 更新)
大学生と社会人に即戦力投手が多く、高校生の有力選手と大学・社会人の野手に人材が乏しいというのが、今年のドラフト会議の予想でした。
現時点の報道を参考に1位指名候補者リストを更新しました。
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中日、お家騒動勃発か?
( 9/21 更新) 大学・社会人選手の選抜が続いており、動きに乏しいドラフト戦線ですが、中日の内紛情報が断続的に報道されています。 中日は早くから地元のスターである県岐阜商の高橋純平投手の指名が取り沙汰されていましたが、9月初に即戦力投手獲得に方向転換する旨の報道があり、具体的な候補者として今永昇太投手(駒澤大)や岡田明丈投手(大阪商業大)など大学生投手の名前が挙げられました。 その後、スカウトや現場が高橋投手獲得を希望しているのに対し、落合博満GMが即戦力投手獲得を強く志向しており、対立しているとの報道がありました。
更に今年のドラフト指名方針に止まらず、4年契約の2年目である谷繁元信監督の続投阻止を企図した動きや、来季の戦力として期待できる複数のベテラン選手に対する引退勧告、現場に通知せぬままの戦力外通告などGMサイドの暴走情報が流されました。 昨年のドラフト指名も現場の要望が一蹴され、GM指名となったとのことで、今季チーム低迷の最大の原因といわれている補強戦略の失敗が改めてクローズ・アップされています。 報道が正しければ、1位指名は球団内の権力闘争にリンクすることになりますので、その点からも中日のドラフト指名を巡る動きには注目が集まります。
なお、本命の高橋投手は9月8日にプロ野球志望届を提出しており、12球団OKを表明しています。
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上位指名候補の顔ぶれ
( 9/ 6 更新)
大学生と社会人選手の最終評価はこれからとなりますので、今の時期にドラフト会議を巡る表立った動きはありません。
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注目される大学生選手たち
( 8/30 更新) 高校生不作といわれる今年のドラフト会議の中心は大学生です。 その中から上位指名が予想される選手を挙げてみましょう。
昨シーズンからドラフトの目玉とされていたのは、150km台の速球と多彩な変化球を操る上原健太投手(明治大)とスライダーとフォークが武器の今永昇太投手(駒澤大)の両左腕でしたが、春季は上原は指の裂傷で打ち込まれ、今永は肩の腱板炎症で登板回避と、共に不本意な最終学年のスタートとなりました。 この他には、スライダーを武器とする153km豪腕・岡田明丈投手(大商大)、制球力を誇る安定感抜群の152km・西村天裕投手(帝京大)、長身から縦の変化球を投げ込む149km・吉田侑樹投手(東海大)など力のある右腕が控えています。 野手では、史上初となる3年生でのリーグ戦通算100安打を記録した左打ちの高山俊外野手(明治大)、打撃技術の高さが評価される中距離バッター茂木栄五郎三塁手(早稲田大)の2名が上位指名候補として注目されています。 球団の動きは、日本ハムが25日にスカウト会議を開催し、指名候補を90名弱に絞りました。 報道では、オコエ瑠偉外野手(関東第一)と高橋純平投手(岐阜商)の名前が挙げられました。 各球団の具体的な動きが見え始めるのは、9月から10月にかけて。 それまでは各球団共通の上位候補の顔ぶれが取りざたされる状態が続きそうです。
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夏が終わり、会議は踊りはじめる
( 8/23 更新)
高校3年生たちの最後の夏となる夏の甲子園を目指す都道府県大会から各球団のスカウトがフル稼働、指名候補の再評価と絞り込みを開始しました。
まず、8月12日に阪神が高校生候補として30人をリストアップしました。 同日、楽天が100人弱を指名候補として確認。1位候補として、高橋投手とオコエ外野手の名前が報道されました。
14日にはロッテが180人いた指名候補者を100人に絞り込みました。
23日には広島が高校生候補を27人に絞りました。 報道を眺めている限りでは、ドラフト1位指名候補の高校生は東海大相模・小笠原慎之介投手と関東第一・オコエ瑠偉外野手の2名、上位候補としては岐阜商・高橋純平投手、仙台育英・平沢大河内野手が評価されているくらいで、高校生不作の年となりそうです。
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