2001年 ドラフト制度改正の動き

2001年 ドラフト制度改正の動き


01.02.19 日本野球機構は実行委員会でドラフト制度改革について討議し、逆指名枠を
ドラフトから切り離して「自由競争枠」とすることで大筋合意した。

ドラフト制度検討委員会の湊谷武雄委員長(横浜常務)試案は以下の通り。
・自由競争枠(2人)を作り、ドラフト会議の前に獲得選手を発表する
・ドラフトの1位は抽選、2位以下はウェーバー方式とする
・自由競争枠で2人を獲得した球団はドラフト1位の権利を放棄する

試案に対しては「自由競争枠は1人」「自由競争で獲得した選手は1年間、
一軍登録」「自由競争で入団した選手はFA権取得までの期間を延長」などの
意見が出された。

自由競争枠には高校生を入れない方向。
3月19日の次回委員会で細部を詰め、4月には決定する見込み。

01.03.19 日本野球機構は実行委員会でドラフト制度改革について討議し、今秋から
自由競争とドラフト制を併用することで合意した。

前回提示された湊谷案とそれに対する反対派の折衷案として、巨人の山室寛之
球団代表が以下の修正案を提出した。
・自由競争枠(2人)を作り、ドラフト会議の前に獲得選手を発表する
・ドラフトの1位は抽選、2位以下はウェーバー方式とする
・自由競争枠で1人を獲得した球団はドラフト1位の権利を失う
・自由競争枠で2人を獲得した球団はドラフト1位と2位の権利を失う

契約金の上限額撤廃案にも反対意見が出たため、4月9日の次回実行委で引き
続き細部を詰めることとなった。

01.04.09 日本野球機構は実行委員会でドラフト制度改革について討議し、今秋から
自由競争枠を設け、ドラフト制を併用することを決定した。

・各球団が自由に新人選手を獲得できる自由競争獲得枠を設け、最大2名まで
 獲得可能とする
・同枠は高校生は対象外とする
・一巡目は自由競争の権利を行使しなかった球団が対象となり、指名が重複した
 場合は抽選とする
・二巡目はウエーバー方式で、自由競争で1名のみ獲得した球団が指名した後、
 権利を行使しなかった球団が指名する
・三巡目以降は全球団参加のウエーバー方式

契約金の最高標準額は1億円で合意。 年俸、出来高払いの上限や自由競争の
期間、方法、罰則規定などについては、アマチュア側とも協議しながら、27日
からのドラフト制度検討委員会で詰めていく。

01.04.27 日本野球機構はドラフト制度検討委員会を開き、自由競争枠での獲得を希望する
選手との交渉期間、同枠で入団した選手のFA資格獲得条件、指名総数(現行96
人以内)の拡大、出来高払いの条件緩和など新ドラフト制度の細部を協議した。
併せて、支配下選手数や外国人選手の出場登録制限の見直しも検討された。

アマチュア側に了解を求めた後、5月14日の実行委員会で新ドラフト制度が決定
される見通し。

01.05.15 日本野球機構は実行委員会を開き、新ドラフト制度を承認した。
自由獲得選手の人数(最大2名)によりドラフトへの参加巡が決まる為、ドラフト
会議の一週間前にコミッショナー事務局より発表することとした。
自由獲得選手の交渉開始は公式戦終了後(社会人は日本選手権、大学生は
秋季リーグ戦の、それぞれ終了翌日)となる。

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