週刊ドラフト会議 '02
高井には3球団が競合、マック鈴木と瀬間仲も指名へ
( 11/18 更新) 過去2年間、波乱含みだったドラフト会議ですが、今年は平穏なまま終りそうです。
注目の東北高・高井雄平投手ですが、一位指名強行を表明していたヤクルト・近鉄・日本ハムの姿勢が揺らぐ気配はなく、このまま3球団の競合による くじ引きが予想されます。 ロッテ・ヤクルト・オリックスと指名が噂される球団が目まぐるしく変わる元ロイヤルズのマック鈴木こと鈴木誠投手ですが、ロッテとオリックスは指名回避、ヤクルトが18日に神宮室内練習場で投球練習を視察した上で指名順位を確定させるとの報道がありました。
ブラジル国籍かつ日本在住3年目ということで野球協約上 外国人選手扱いとなる点がネックとなっていた日章学園・瀬間仲ノルベルト一塁手は、中日が指名に踏み切るようです。 亜細亜大進学が内定しており プロ入りが困難視されていた川之江・鎌倉健投手に対しては 日本ハムが攻略に成功したようで、大学側との調整が決着、上位指名の方針を貫くことになりました。 また、横浜が指名回避した立教大・多田野数人投手ですが、ダイエーも見送りを決めたようです。 指名に踏み切る球団があるか否か、当日の下位指名の焦点となります。
20日のドラフト会議まで、残り僅か。 この数日で一気に下位指名選手まで固まって行くでしょうから、報道から目が離せない毎日となりそうです。 |
ダイエーが多田野指名を検討
( 11/10 更新)
横浜が指名を回避した立教大・多田野数人投手を巡り、ダイエー内部が混乱しているようです。
横浜が獲得を見送る原因となった故障などのリスクをどのように判断するのでしょうか。
なお、自由枠がひとつ空いた横浜ですが、実力的にも文句なしの自由枠レベルにありながら戦術的に四巡目指名としていた法政大・土居龍太郎投手の繰上げを決めました。 |
横浜、多田野の指名を回避
( 11/ 4 更新)
シーズン終盤までに有力選手の動向が固まってしまっていた今年のドラフト戦線ですが、ここにきて波乱がありました。
近年例のない展開に、横浜のドラフト戦略は見直しを迫られています。
横浜の動きをみて多田野投手の指名を検討したダイエーも諸般の事情から指名出来る状況にないと断念。 |
マック鈴木、日本デビューか?
( 10/28 更新)
毎年、独自の動きをする為、ドラフト会議直前まで動向が伝わり難いロッテですが、今年も情報が錯綜しています。
鈴木投手は日本でのプロ経験のないので、ドラフト会議での指名が必要です。
過去2年間実施されていたオリックスの契約金ゼロ枠ですが、今年度の継続が決まり、5選手をリストアップしたようです。 日本シリーズが開幕し、ドラフト会議のニュースは細りますが、各球団ともに最後の追い込みに入っているようです。 |
上位指名候補、着々と固まる
( 10/20 更新) 今週は高井雄平投手(東北高)の一位指名の姿勢を崩していないヤクルト・近鉄・日本ハムの3球団の動きが報じられました。 ヤクルトは報徳学園・尾崎匡哉遊撃手をハズレ一位の候補としたようです。 尾崎遊撃手は広島とオリックスが二巡で指名する姿勢(指名順位はオリックスが先)をみせており、ヤクルトの動向は両球団に影響を与えそうです。
近鉄はハズレ一位候補に松山商・阿部健太投手と神戸国際大付・坂口智隆外野手をリスト・アップしたと報道がありました。 阿部投手は中日・オリックスなど複数球団がマークしているようで、ドラフト会議直前まで駆け引きが続きそう。 日本ハムは146kmサイド・スロー、川之江・鎌倉健投手の獲得を目指しているとのこと。 亜細亜大進学が内定しているので、それをクリアさせられるか否かが焦点となります。 鎌倉投手に目処がつけば、高井投手の一位指名回避に向かいそうな気配ですが、どうなるのか?
早々と高井投手を回避した中日とロッテにも動きがありました。
巨人と西武が競合している東海大望洋・長田昌浩遊撃手は、巨人一本やりではなく志望球団から指名されればプロ入りすると表明。 具体的な球団名は明かされていませんが、在京セあるいは在京球団などと取り沙汰されています。 有望なスラッガーなので、意中の球団とされれば上位指名に踏み切るチームも出てくるでしょう。 |
ヤクルト、館山指名へ
( 10/14 更新)
例年と異なり、自由枠がスンナリと固まってしまったせいでしょうか、ドラフト関連の報道が影を潜めた状態が続いています。 中日は二巡あるいは三巡目とされていた森岡良介遊撃手(明徳義塾)を一位指名に繰り上げました。 自由枠が埋まらず、替わりとなる高校生投手も固まらなかったことによる、消極的な選択となった模様です。
また、ヤクルトが館山昌平投手(日本大)を二巡目以降で指名する方針を固めたと各紙が一斉に報道。 自由枠候補とされながら、肘の手術のため春季の登板がなかった館山投手ですが、秋季リーグ戦での回復具合をみてヤクルトが上位指名するとのこと。 各球団の第一弾の戦力外通知もあり、プロ・アマともに公式戦が終了に向かっていますので、来週あたりはドラフト戦線に動きが出て来て欲しいものです。 |
左腕王国に向け、阪神が動く
( 10/ 6 更新)
今週は唯一動きのあった阪神の話題を。
また、3日には一軍首脳陣が総出で見守る中、異例の入団テストを実施。 左腕重視に徹した補強を進める星野阪神の積極姿勢に、今年のストーブ・リーグは席捲されそうな気配です。 |
大豊作とは無縁? 迷走する5球団
( 9/30 更新)
先週は目立った動きがありませんでしたので、大学生大豊作の年に自由獲得枠を埋められないでいる、ヤクルト・中日・近鉄・ロッテ・日本ハムの5球団の状況を簡単に。
ヤクルトは富山商の左腕・中澤雅人投手、近鉄は松山商の阿部健太投手、日本ハムは宇都宮学園の泉正義投手をそれぞれ狙っているようですが、中澤投手は中央大進学の意思が固く、見通しは暗そうです。
これらの球団は一巡目での競合は避けるでしょうから、先に名前の挙がった中澤・阿部・泉・西岡の4選手と東海大望洋の長田昌浩遊撃手あたりで調整されていくことになりそう。
23日に入団テストを実施した広島と日本ハム。 広島は投手1名が二次テストを通過し、最終テストに進みましたが不合格となり合格者はなし。 日本ハムは投手2名、捕手2名、野手3名の計7名が二次テストを通過しました(最終合否は今後のテストによる)。 |
高井指名? 西武が胎動
( 9/23 更新)
巨人以外の指名拒否を打ち出した東北高・高井雄平投手に対し、指名強行の姿勢を保っているのはヤクルト・近鉄・日本ハム。 そしてその3球団の撤退を見越したように、西武が指名を検討しているとの報道がありました。
その西武が四巡目での指名を目指している常磐大・小野寺力投手ですが、自由枠を埋められないヤクルト・中日・近鉄が次のターゲットとして狙っているとのこと。
一巡目指名の候補としても名前の挙げられていた桐蔭学園・栂野雅史投手ですが、新日本石油に進路を決定しました。 同校の土屋監督によれば、ヤクルト・近鉄・巨人・横浜など6球団くらいからの誘いは全て断ったとのこと。 入団テストを実施するのは今年も4球団のみですが、22日までに実施した巨人は関西で投手1名・外野手1名、関東で投手3名、ダイエーは投手1名が、それぞれ二次試験を突破しました。 最終合否は三次試験や秋季練習での状況により決定され、合格者はドラフト会議での指名候補となります。 |
高井、巨人以外は拒否
( 9/15 更新) 即戦力と形容される選手で溢れている今年のドラフト会議。 自由枠への参加を頑なに拒絶していた広島までもが同枠を行使しようとしているにも拘わらず、完全に出遅れたとみられているのがヤクルト・中日・近鉄・ロッテ・日本ハムの5球団です。
ヤクルトと中日は早稲田大・和田毅投手と立教大・多田野数人投手、近鉄は和田投手と亜細亜大・木佐貫洋投手および龍谷大・杉山直久投手、日本ハムは木佐貫投手と多田野投手の獲得をそれぞれ目指しましたが、早々と他球団への入団が確定していきました。
即戦力の獲得に失敗した球団が向かう先は高校生なのですが、今年の目玉である東北高・高井雄平投手は希望を巨人に絞り、それ以外の指名であれば社会人・日石三菱か東北福祉大進学としていることが明らかになりました。
高井投手を回避した場合の高校生選手は宇都宮学園・泉正義投手と松山商・阿部健太投手。 5球団ともにこの両投手の名前が指名候補として取り沙汰されています。 有力選手の入団先が次々と決している中、出遅れ組の動向に注目が集まります。 |
注目の高井は4順目指名か?
( 9/ 8 更新) 前回に引き続き、まずは有力大学生選手の動向です。 スライダーを武器に即戦力評価の龍谷大・杉山直久投手は、阪神・近鉄・オリックス・日本ハムが獲得に動きましたが、どうやら阪神が抜け出したようで指名確実との報道がありました。
鎌倉学園時代から注目されていた慶応大・長田秀一郎投手は西武と相思相愛。 また、これも横浜時代から注目のスラッガー、法政大・後藤武敏一塁手も西武の自由獲得枠が確定的です。
150km級の神奈川大・加藤大輔投手は、中日・阪神・オリックスの3球団が競いましたがオリックス入りが固まった模様。
夏の県予選で驚異的な151kmを出し、一躍脚光を浴びた高校生左腕・高井雄平投手(東北)ですが、自由獲得枠を埋められなかったヤクルト・中日・近鉄・ロッテ・日本ハムの5球団の1順目競合が噂されています。 |
「松坂世代」、有力投手が続々
( 9/ 1 更新)
不作と形容された昨年から一転、今年は大豊作の年となりました。 早い時期から自由獲得枠候補として注目されていた主な大学生の動向は以下の通り。
154km右腕の新垣渚投手(九州共立大)は、4年前からダイエー入りが確定しており、波乱要素はありません。 高校時代からプロ注目の木佐貫洋投手(亜細亜大)は、オリックスと日本ハムが早くから徹底マーク。 その後 巨人・近鉄・ダイエーが本格参戦し、和田投手を断念した阪神も加わり、6球団が入り乱れましたが、本人が巨人を志望していると報道され、7月下旬までに巨人以外の球団は獲得を断念した模様です。
多田野数人投手(立教大)には、ヤクルト・横浜・中日・日本ハムが獲得姿勢をみせましたが、横浜で確定と報道されています。 今年は例年とは異なり、有力選手から順に次々と行き先が決まっており、自由枠を埋められなかった球団が高校生の一位指名に向かうこととなりそうです。 |
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