週刊ドラフト会議 '00

週刊ドラフト会議 '00


20世紀最後は三井狂騒曲 ( 11/11 更新)

逆指名ラッシュも峠を越え、三位以下の指名動向に興味が移りつつありますが、その中で最後まで激しい争奪戦が続いていた上位指名候補が三井浩二投手(新日鉄広畑)です。
オリックスからの二位逆指名要請を断わり、高校時代から志望している西武の三位指名を待つ姿勢を明確にしました。 諦めないオリックスは三巡目で指名強行の可能性を示唆し、逆指名枠を使用する気のない西武との(ドラフトの醍醐味である)駆け引きに入りました。

両者に割って入ったのが、即戦力投手3人の獲得を目指す近鉄。 いの一番に指名できる三巡目での指名強行を表明し、オリックスと西武が後退。
更に、即戦力指向を持ちながら二位枠が埋められない阪神が逆指名なしでの強行指名を表明し、三巡争いに終止符を打ちました。

これで決着かと思われましたが、最後に西武が高校生の一位指名を断念し、二位予定の大沼幸二投手(プリンスホテル)を一位に繰り上げ、三井投手の二位指名を決定、逆指名に向かうこととなりました。

二転三転どころか四転五転した三井投手争奪戦ですが、27才というプロ入り最後のチャンスは相思相愛のハッピーエンドで幕。
高校卒業時にダイエーの四位指名を蹴った実績があり、今回も「西武でなければプロ入りしないだけです」と平然と言ってのけた高齢の左腕投手を4球団が争奪するという異例の展開は、20世紀最後のドラフト会議に相応しいエピソードとなりました。

ドラフト会議まで一週間を切りました。 他球団の動向を睨みながら、指名候補選手の順位付けが進められていく大詰めの時期です。


内海、巨人を逆指名か? ( 11/ 4 更新)

例年以上に波乱続きの今年のドラフト戦線ですが、今週も大きな動きが発生。
12球団OKと全面的なプロ指向を打ち出していると思われていた内海哲也投手(敦賀気比)が、巨人以外に指名された場合は プロを拒否する姿勢を固めたとの報道がありました。

既に広島とオリックスの一位指名が確定的で、中日と西武も指名の可能性ありとされています。 対する巨人は逆指名枠2名が固まっており、内海投手の指名は最高でも三位、かつウェーバー順位も12球団最後となります。 祖父がプロ野球創成期に巨人でプレーした経験があり、内海投手本人も巨人ファンというのは有名な話で、今回の逆指名報道もこれを理由としています。

本人に強い逆指名意志がなければ、強行指名で切り崩せる可能性は高いので、広島とオリックスがどういう対応を見せるのか、高校生選手による逆指名阻止も睨んで注目が集まります。


山田、突然の白紙宣言 ( 10/29 更新)

波乱続きの今年のドラフト戦線ですが、今週も大きな衝撃が球界を駆け抜けました。
目玉中の目玉で、ダイエー入りが確実視されていた山田親秋投手(立命館大)が、突然の逆指名白紙宣言。 これを受けて「最期まで諦めない」と攻勢をかけていた中日はもちろん、ダイエー入り確実の感触に獲得を断念していた阪神とオリックスが即座に手を挙げました。
4球団が順次直接交渉の席につき、その結論が注目されますが、新聞報道によると結局はダイエー指名に落ち着きそうな気配です。

山田投手争奪戦で揺れる中日ですが、新日鉄名古屋の井本直樹投手の三位指名を確認し、即戦力投手2人を確保、これで山田投手の逆指名に失敗しても高校生投手の一位指名に向う体制が出来ました。

オリックスの二位指名を蹴り、西武の三位指名を選択した新日鉄広畑の三井浩二投手ですが、今度は近鉄が三位指名を強行すると報じられました。
ウェーバー指名となる三位でトップの指名権を持つ近鉄の指名が現実となった場合、26才で実質ラスト・チャンスとなる三井投手が拒否するか否か、逆指名宣言の是非と絡み注目されるところとなります。


逆指名組の大勢固まる ( 10/21 更新)

今週はドラフトの中心となる選手の動向が固まり、各球団の上位指名候補が絞り込まれた激動の一週間でした。

先週末に阪神に断りの連絡を入れ、メジャー入り濃厚とみられていた平本学投手(立命館大)がヤクルト逆指名を決断というニュースがドラフト戦線を揺るがしました。
二位で逆指名濃厚な鎌田祐哉投手(早稲田大)と並んで、ヤクルトは即戦力投手2枚の獲得に成功。 阪神は三位指名予定だった伊達昌司投手(プリンスホテル)を繰り上げ、空いた二位枠を埋める消極的な対応となりそうです。
また、法政大の広瀬純外野手が、早い時期から逆指名枠での獲得を表明していた広島逆指名を決め、二位で指名されると報じられました。

新日鉄広畑の三井浩二投手はオリックスからの二位逆指名要請を断わり、西武の三位指名を選択。 ウェーバー順の早いオリックスが指名強行しない限り西武確定となりそうです。
更に西武は大沼幸二投手(プリンスホテル)の二位指名を決定、逆指名への障害は見当たりませんので、ダイエー、ヤクルトに続いて即戦力投手2人の確保に成功。
二位枠の空いたオリックスは、巨人と競合していた大久保勝信投手(松下電器)の逆指名獲得に成功しそうです。

大学生・社会人選手の動きが固まり、次の焦点は逆指名権のない高校生選手に移りますが、オリックスが注目の内海哲也投手(敦賀気比)、ロッテがこれも北陸三羽烏の田中良平投手(加賀)をそれぞれ一位指名として早々と公表しました。
内海投手指名の可能性があるのは、オリックスの他に中日・広島・西武と噂されています。12球団OKを表明している田中投手はロッテの単独指名となりそう。

この他には横浜の一位指名が濃厚な内川聖一遊撃手(大分工)、中日の一位候補のひとりである中里篤史投手(春日部共栄)、西武がマークしている近沢昌志捕手(鳥羽)、そして後藤伸也投手(東北)あたりまでが二位指名までで消える可能性の高い面々となります。


藤田が阪神を逆指名、森はプロ拒否 ( 10/15 更新)

今週はドラフト関連の大きな動きが2点あり、その第一は藤田太陽投手(川鉄千葉)が阪神を正式に逆指名したことです。 これで巨人は山村路直投手(九州共立大)、吉見祐治投手(東北福祉大)に続き今年の目玉投手3人に立て続けにフラれることになりました。
人気球団ゆえに巨人の新しい二位指名候補にはいろいろな選手の名前が取り沙汰されておりますが、この球団の逆指名枠が確定しなければ、他球団の指名枠も流動的な状態が続きますので、今後の動向には注目が集まります。

第二は人気ナンバー1の高校生左腕・森大輔投手(七尾工)が三菱自動車川崎への入社の意思を固め、指名除外選手となることが決定的となりました。
ロッテと近鉄が既に一位指名を表明しており、中日とオリックスも動向次第では指名に回る可能性もありましたし、逆指名獲得に失敗した球団の土壇場での参入も予想されましたが、これが一挙に御破算。

ロッテは他の高校生投手の指名に回ることとなり、内海哲也投手(敦賀気比)や田中良平投手(加賀)の名前が取り沙汰されているようです。 近鉄は大学生投手の逆指名も含め戦略の建て直しを図っている模様。
この影響でもうひとりの高校生左腕・内海哲也投手の競争率が上がるのは必至なので、後藤伸也投手(東北)あたりも含め各球団の駆け引きに熱が入りそうです。

この時期に来て俄然注目を集めているのが、長打力充分の大型内野手である内川聖一遊撃手(大分工)。
法政大のセレクションに参加し、進学が確実とされていましたが、広島が有力一位候補としたのに続き、横浜と巨人も指名を検討していると相次いで報道されました。 一位指名に値する素材なだけに、プロ入りの可能性があるなら争奪戦が繰り広げられることになりそうです。 本人は巨人ファンとのことなので、ここも巨人の動向が鍵を握ることになりそうですが...


井場、日本ハムを逆指名 ( 10/ 8 更新)

富士重工の井場友和投手が早々と日本ハムを逆指名しました。 もちろん今年の逆指名一番乗り。
186cm、92kmの堂々たる体躯から149kmのストレートとフォークを操る豪腕タイプで、ストッパー指向を持っているようです。 大魔人・佐々木のような活躍をみせるてくれるのか、楽しみな選手。

中大・阿部慎之助捕手の巨人逆指名という観測を裏付けるように、早い時期から獲得に動いていたヤクルトが阿部捕手を断念し、平本学投手(立命大)の一位逆指名を目指すことを表明しました。 メジャーからもマークされているサイド・スローの速球派ですから、阪神を含めた日米間での争奪戦が本格的に繰り広げられそうです。
ヤクルトは鎌田祐哉投手(早大)の二位指名も決定した模様で、平本投手獲得に失敗した際の次席候補・愛敬尚史投手(松下電器)も含め即戦力投手2名の確保を睨んでいるようです。

注目の藤田太陽投手(川鉄千葉)が阪神逆指名を決定、週明けに巨人に断りの連絡を入れるとの報道がありました。 これを受けて巨人は上野裕平投手(立教大)の獲得に向うとか。
また、高校生一番人気の森大輔投手(七尾工)が三菱自動車川崎への入社を決定し、指名除外選手となるという報道も。 一位指名確定とみられる球団が複数あるので、これが本当だとしますと大混乱に... 来週は波乱の一週間となるのでしょうか?


慶応・山本、近鉄逆指名か? ( 10/ 1 更新)

巨人か阪神か、逆指名先の決定が注目されている藤田太陽投手(川鉄千葉)は、今週は結論が出せませんでした。 「決定的なものがないため、もう一度 両球団から話を聞く」としており、焦点は入団後の処遇に移りました。
「3年後のローテーションの軸に」とする両球団に対し、即戦力としての扱いを望む藤田投手。 うまく折り合いをつけるのは巨人でしょうか、阪神でしょうか。

その他の目立った動きでは、広島が法政大の広瀬純外野手を上位指名することを決定し、逆指名を待つことになりました。 ロッテは一位 森大輔投手(七尾工)、二位 加藤康介投手(日大)、三位 長崎伸一投手(プリンスホテル)と上位指名選手を決定、日本ハムも一位 井場友和投手(富士重工)、二位 木元邦之二塁手(龍谷大)を決定、それぞれ背水の陣で逆指名獲得を期します。

ロッテ同様に三位指名までを確定していたオリックスは仰木監督から即戦力投手の獲得を最優先するよう要請され、一位に予定していた森投手と内海哲也投手(敦賀気比)の指名を断念し、方向転換を図ります。 二位の三井浩二投手(新日鉄広畑)や三位の大久保勝信投手(松下電器)の順位を上げるのでは意味が薄いので、この時期からどのような道を探るのか興味が湧きます。

週末に近鉄が慶応大の左腕・山本省吾投手の逆指名を確実にしたという報道がありました。 西武や中日も動いていると噂されていた六大学所属選手だけに、近鉄を選択したという報道には驚かされました。 真偽は如何に?


山村もダイエー入りか? ( 9/23 更新)

九州共立大の山村路直投手がダイエーを逆指名することになり、一位入団が確定したという報道がありました。 一位 山村、二位 山田秋親(立命館大)と今年注目の即戦力投手2名の獲得ということになりますと、これは大ニュースです。

これを受けて、山村投手を狙っていた巨人は藤田太陽投手(川鉄千葉)の獲得に全力を注ぐことになりますし、阿部慎之助捕手(中央大)獲得に向けても指名枠の障害は無くなりました。
ここ数年、狙ったドラフト候補の逆指名獲得を成功させてきた巨人ですが、今年は逆指名制度導入当初に戻ったような不調ぶりをみせています。
山村投手はダイエーにさらわれ、吉見祐治投手(東北福祉大)も横浜入りが濃厚、藤田投手からは阪神と両天秤に架けられ、阿部捕手も西武・ヤクルト相手に抜け出る気配のないまま...土壇場で高橋由伸や二岡智宏を掻っ攫ったような勢いが見られません。
迷いに迷っている風の藤田投手は数日中に結論を出すようですが、どちらに転ぶのか、巨人の球団フロントは眠れぬ夜を過ごしていることでしょう。

大物候補たちに動きが出てきましたので、2〜3週間後には各球団の指名動向が見えてきそうです。


山田、ダイエー入りか? ( 9/15 更新)

豊作と呼ばれる今年のドラフト候補の中で、最も注目を集めている山田親秋投手(立命館大)の逆指名球団がダイエーに決定したというニュースが、今週 飛び込んで来ました。 煽り記事の多いスポーツ紙の報道ですが、各紙の論調が一致していますので、ダイエー入りの可能性が高まったようです。

山田投手に対する獲得姿勢は崩しておりませんでしたが、既に方向転換を図っていた様子の横浜は吉見祐治投手(東北福祉大)の一位昇格か後藤伸也投手(東北高)を筆頭とした高校生の一位指名に向かう模様で、中日も森大輔投手(七尾工)を中心とした高校生狙いに切り替えている様子です。
ダイエーと最後まで争っていた阪神が最もダメージが大きそうですが、それでもこの時期であれば充分にリカバリが可能。 とりあえず森大輔投手への転換を図ると噂されていますが、まだまだ即戦力候補の逆指名も狙える時期ですので、スカウト陣の手腕に注目したいと思います。(もちろん、山田親秋投手の阪神入りの可能性が消えた訳ではありませんが)


日本ハム、木元獲りに転換 ( 9/10 更新)

早くから藤田太陽投手(川鉄千葉)の逆指名を狙っていた日本ハムですが、パの球団だけでなく、巨人・横浜・阪神といった人気球団が参戦してきたことで、藤田争奪戦から”はじき飛ばされた”形となりました。 代わって逆指名を狙うのは木元邦之二塁手(竜谷大)と”不人気球団希望の星”である井場友和投手(富士重工)。
井場投手はオリックスと近鉄もマークしていると言われており、早い時期から動向が注目されていた選手。
木元二塁手は広島が獲得に向けて動いているとの報道があり、日本ハムの参戦で争奪戦が本格化しそうです。

慶応大の山本省吾投手は西武と中日がマークしている模様。左腕ということもあり、今後も参戦する球団が出てきそうです。

山田・山村・阿部慎・藤田・吉見といった万人注視の人気候補だけでなく、不人気球団が繰り広げる影の争奪戦に注目することもまたドラフトの楽しみ方のひとつです。


平本と吉見、争奪戦へ ( 9/ 3 更新)

昨年より1ヶ月早く開始したドラフト状況ですが、各球団とも表立って動くことが出来ない時期なので、早くもネタ切れ状態となってしまいました。

今年最大の目玉である山田秋親投手(立命館大)はダイエーと阪神の2球団に絞られたと噂されています。 オリックスは既に諦めた様子ですし、中日も漏れてくるコメントは微妙に変化していますが、横浜だけは獲得の姿勢は崩していないようです。 権藤監督ファンとされる山田投手なので、今シーズン限りとされる同監督の去就が影響する可能性があります。

同じ立命館大の平本学投手は文句なしの一位指名候補に挙げられていますが、メジャーからのスカウト攻勢も本格化しそうです。 同様にアメリカから注目された山田投手が早々にメジャー拒否を打ち出したのとは逆に、米球界も拒まずということで日米での争奪戦が熱を帯びそうな気配。

この時期に表面化したのが左腕・吉見祐治投手(東北福祉大)を巡る動きでした。 これまで阪神の熱心さのみが伝えられてきましたが、今後の動向次第では巨人の逆指名枠入りもあるとの報道に続き、横浜が逆指名を目指していると報じられて一気に過熱。 結論は横浜が一歩リードということですが、この時期の報道ですから二転三転するのは当り前...


高校生注目は、内海・森・香月・内川 ( 8/27 更新)

高校生に関しては逆指名権のある大学生・社会人選手の動向が固まるまでは各球団の指名の有無が見えて来ませんが、スポーツ紙や外野のドラフト雀たちを中心に憶測が乱れ飛んでいます。

今期開幕時点で一位指名が取り沙汰されていた高校生は敦賀気比・内海哲也投手と柳川・香月良太投手の2名。
大器と噂される左腕・内海投手は、春は不祥事により選抜出場を辞退、夏は県大会決勝で力尽き、遂に甲子園で雄姿を見せることなく終りましたが、それでも高評価のまま一位候補としてドラフト会議に臨むことになりそうです。
反対に香月投手は夏の大会でも注目を集め、こちらも堂々の2位以内での指名となる見込み。

高校生が本格的にドラフト指名候補としてリスト・アップされるのは夏の県予選の場からとなりますが、今年ここで一躍注目を集めたのが無名だった森投手。 146km左腕の登場に大本命内海の影も薄くなった感がありました。
野手では、3年になってから本塁打を量産している大分工・内川聖一遊撃手の評価が高く、攻守走と三拍子揃っている上に長打力もある上位指名候補ですが、真偽不明ながら進学・就職の噂もあります。
以上の4人はプロ指名拒否をしない限りは間違いなく初回入札で消える選手です。

その他の上位指名候補としては、昨夏の甲子園大会で脚光を浴びた桐生一・一場靖弘投手を始め、東北・後藤伸也投手、春日部共栄・中里篤史投手の春先からの高評価を保った右腕3人、そして昨年の米野以上と評価される北照・上村和裕捕手の4選手が筆頭となりそうです。


ドラフト戦線 異常なし ( 8/19 更新)

豊作と呼ばれている今年のドラフトの中で、今期開幕時点で目玉とされていた選手は、投手では立命館大・山田、九州共立大・山村、川鉄千葉・藤田の即戦力トリオ、野手では中央大・阿部捕手と法政大・阿部遊撃手、合計5名です。 これに敦賀気比・内海投手、柳川・香月投手という高評価の高校生を加えた7名を中心に今年のドラフトは動き始めました。

一番人気は山田投手で、中日・横浜・阪神・ダイエー・オリックスが一位指名を表明しました。 本人がファンであるという阪神と早くから動き始めていたダイエーが一歩リードしていると見られており、ここにきてオリックスと横浜が逆指名獲得レースから脱落の気配、中日も方向転換を図ったと噂されています。
五輪チームへの参加もあり、本人が逆指名するのはドラフト直前までもつれ込みそうな状況なので、阪神・ダイエー以外に最後まで獲得戦線に踏み止まる球団があるか否か野次馬心が刺激される展開になりそうで楽しみです。

野手の目玉である阿部捕手に関しては、巨人・ヤクルト・西武が積極的な姿勢を見せており、横一線の混戦模様となっているようです。
打撃の評価は高いのですが、最近はインサイドワークに難がある(仮に事実としてもそれが直接マイナス評価に結びつくとは思えませんが)との噂が囁かれており、巨人の動向に注目が集まっています。

山村投手には巨人とダイエーが執心の様子で、両球団のファンはドラフトの目玉2人(巨人は阿部捕手、ダイエーは山田投手)を獲得できるのではないかと期待が膨らんでいるようです。 本人は横浜ファンであるとの噂もあり、土壇場で横浜が参入・強奪してしまうのではとの観測も出ていますが、その可能性は低そうです。

今期絶不調の藤田投手はロッテ・日本ハムというドラフト不人気球団からの熱い視線を浴びておりますが、これに本人がファンだという横浜、密かに興味を示していると噂される巨人などが絡んで、ここも混沌とした状態。

法政大の阿部遊撃手に対しては 広島が早い時期から獲得を表明しているのですが、追随する球団が現れず、現状では広島の逆指名獲得で落ち着きそうな気配です。

毎年のことですが、目玉とされる逆指名候補に対しては、巨人・ダイエーの人気球団を中心に西武・阪神・横浜あたりが絡みり、その他の球団は中央で無名な候補や逆指名権のない高校生を中心にリスト・アップする展開となっているようです。
ですから内海・香月に関しては、逆指名確保に失敗した球団が互いに牽制し合いながら、単独指名を目指してしのぎを削っていくことになります。


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